十二羽の縁起うさぎ物語
福とご縁を導く縁起うさぎの、十二ケ月の物語。
島根の県花や、出雲大社を彩る草花等、季節の情景に佇む、縁起うさぎの作品シリーズです。 |
↓作品をクリックにて詳細 |
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12月『 雪うさぎ 』
漆喰シート フレスコ画 / 24.2×33.3(F4号)
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雪の花(雪の結晶)の中に佇む、真っ白な縁起うさぎを描きました。
フレスコ画の色材保存の仕組みは、石灰の結晶(カルサイト)の中に顔料粒子が封じ込められ、
色が定着するというものです。石灰の結晶で描かれた、雪の結晶と雪うさぎです。
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11月『 篝火花に縁起うさぎ 』
漆喰シート フレスコ画 / 24.2×33.3(F4号)
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シクラメンの和名は「篝火花」(カガリビバナ)です。
その名の通り、周囲をあったかく照らすような、やさしく燃える小さな炎に似ています。
出雲はシクラメンの西日本有数の産地で、斐川地域を中心に多く栽培され、毎年11月に
シクラメン祭りが開催されています。
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10月『 蒲の穂綿に縁起うさぎ 』
漆喰シート フレスコ画 / 24.2×33.3(F4号) |
一年半前に、今回の展覧会の依頼と企画主旨を伺ってから、自分なりに出雲神話や縁起
うさぎに纏わるお話を勉強してきましたが、やはり「因幡の白うさぎ」に関する絵は、
一枚描いておきたいなと思いました。
サメに毛皮を剥がされてしまった白うさぎが、大国主命の助言により、蒲の穂綿にくる
まることで、回復する名場面です。家には、いもとようこさんの「いなばのしろうさぎ」
の絵本がありますが、子どもたちも、蒲の穂綿に包まれて、うさぎちゃんがふわっふわに
生まれ変わるこのシーンが大好きのようです。
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9月『 秋桜と縁起うさぎ 』
漆喰シート フレスコ画 / 24.2×33.3(F4号)
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〝秋桜”と書いてコスモス。その名の通り秋を代表する花です。
島根県でも「東三瓶フラワーバレー」、「しまね花の郷」のコスモス畑が有名です。
一面ピンクのコスモス畑に佇む、純白の縁起うさぎを描きました。
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8月『 向日葵と縁起うさぎ 』
漆喰シート フレスコ画 / 33.3×24.2(F4号)
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向日葵の花のように、背筋を伸ばして空を見上げる縁起うさぎ。
出雲縁結び空港付近には、約80万本のひまわり畑が広がっています!
8月下旬〜9月上旬にかけてが見頃で、すくっと立ち上がった茎から、太陽のような大輪
の花を咲かせます。「あなただけを見つめる」という向日葵の花言葉に合わせて、
大きな丸い瞳で、虹の空を見上げる縁起うさぎを描きました。
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7月『 蓮うさぎ 』
漆喰シート フレスコ画 / 33.3×24.2(F4号) |
出雲大社境内、浄の池周辺の紫陽花が、開花時期を終える7月初旬頃から、
今度は池の蓮が見頃を迎えます。池の中から真直ぐに茎を伸ばし、その先に華麗な
大輪を咲かせる姿は、清らかさの象徴と考えられ、仏教では神聖な花とされてきました。
静寂で深い、青の水面から浮かぶ、大きな丸い葉の上に、蓮の花のように、神秘的な
白うさぎを描きました。
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6月『 紫陽花の縁起うさぎ 』
漆喰シート フレスコ画 / 24.2×33.3(F4号)
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鮮やかな紫陽花の群生から、ひょこっと出てきた、まんまるお目目の縁起うさぎです。
出雲大社の入口、勢溜の鳥居をくぐり、下り参道をしばらく歩いた右側にあるのが、
「浄の池」。池のほとりには様々な種類の紫陽花が植わっています。
6月中旬から7月初旬にかけて、見頃となる紫陽花。
大きなビー玉のような瞳に、紫陽花の色彩が映り込んでいます。
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5月『 藤の縁起うさぎ 』
漆喰シート フレスコ画 / 33.3×24.2(F4号)
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出雲大社といえば巨大な大注連縄。その神楽殿の脇にある「鏡の池」には、藤棚があり、
春から初夏にかけて紫色の花が池の上に垂れ下がり、水面に映り込む藤と共に美しい光景が
見られます。たわわに咲き誇る垂れ藤の下に佇む、垂れ耳の縁起うさぎ。
エメラルドグリーンの水面に舞い散る、藤の花びらのように、神聖な白うさぎを描きたいと
思いました。
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4月『 牡丹と縁起うさぎ 』
漆喰シート フレスコ画 / 33.3×24.2(F4号) |
日本一の牡丹生産量を誇る松江市。大根島の牡丹栽培は300年の歴史がり、島根県の県花に
選ばれています。この地を象徴する華やかで高貴な花です。
この大輪の存在感に負けないくらい、美しく紅い瞳を持った、真っ白なうさぎを描きたいと
思いました。うさぎのモデルはもちろん、出雲神話の「因幡の白うさぎ」です。この展覧会
の企画のお話をいただいて、一番最初に描いたのが、この作品です。
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3月『 桜うさぎ 』
漆喰シート フレスコ画 / 33.3×24.2(F4号) |
桜が最も美しいのは、散り際の満開の時。そこへ春の暖かな風が吹いて、花弁がいっきに
舞い上がり、その空間に自分が包み込まれる瞬間は、思わず立ち尽くしてしまう程。
そんな情景に佇む、縁起うさぎを描きました。
出雲大社神苑の素鵞川沿いには、約200本のソメイヨシノが植わっており、3月には出雲
大社の厳粛な雰囲気に包まれた、雅な桜が楽しめます。
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2月『 藪椿と縁起うさぎ 』
漆喰シート フレスコ画 / 33.3×24.2(F4号) |
出雲大社周辺の野生藪椿の選抜種である〝出雲大社薮椿”を描きました。
小ぶりながらも鮮やかな紅が美しい品種です。
雪景色に椿が映えるように、真っ白なうさぎにも真紅の椿はお似合いです。
エメラルドグリーンの背景と、真っ赤な椿の対比も、美しく表現できればと思いました。
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1月『 縁起うさぎの松飾 』
漆喰シート フレスコ画 / 33.3×24.2(F4号)
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樹齢400年を超える、出雲大社の松並木の参道でも有名なように、島根の県木は黒松だそう
です。そんな黒松のお飾りにから、ひょっこりとのぞく縁起うさぎを描きました。
島根の県花である、牡丹の花も添えています。
一年の始まりを華やかに、縁起よく飾る絵にしたいと思いました。
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その他18点、全30点のフレスコ画を展示致します。 |